Dragon's Dogma ~数多の伝説に埋もれる一片の物語~
 マクシミリアンさんがわざわざ政務官からの呼び出しだって伝えに来てくれたんだけど、その政務官の用ってのが、「西方で動乱の予兆あり。急行せよ。」ってものだった。どうやら『救済』が眩み砦で悪巧みをしているかもだって。だとすると、行かなくちゃならないね。『救済』の裏には私たちの探す会いたくないアイツがいるから。

 そして、私が政務官のところへ行っているとき、姉さんはポーンギルドで、訪ねてきたトバちゃんと会っていた。トバちゃんは回復して漸くグランシスへ帰って来られたんだけど、マスターのアスさんに少し時間を貰って、姉さんの元へ来たんだって。因みに今回のトバちゃん、ブラウンを貴重にガーリーにまとめた衣裳がとっても素敵なんだよね。
 ああ!トバちゃんの来た理由はなんと、フィー。と言っても、精神体?になっているとかで、深い色の紫の真ん丸な結晶を大事に抱えて持ってきてくれた。トバちゃんの話だと、私たちと別ルートでピエロを探るため、黒呪島の奥深くまで潜ったときに、フィーの思念だけが囚われているのを見つけたんだって。けれど、触れることもできない、呼び掛けにも応じないということでどうしようもなくて、私たちを助けることを優先してくれたんだ(ジオゴーレムに襲われたときに助けてくれたよね!)。
 そして、島の爆発のときに、トバちゃん、ルゥさん、ジェシカさんは迷宮の崩落も気にせず、フィーを何とか助け出そうと再び深くへ入り込んでいった。この時はフィーの思念が……何て言うといいのかな……酷く不安定な状態らしくて、もしかしたら、本体?のフィオーラの意識が飛んでいたからかも知れないけど、魔力を散々暴走させて島の崩壊の手助けをした挙げ句、こんな結晶に姿を変えてしまった。ぼろぼろになりながらもトバちゃんは、その精神体を私に手渡すために絶対に離さなかったんだって。ありがとう、トバちゃん!
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