今夜、あなたの胸で……《完全版》
その場所に、ちゅーっ、と吸い付くような音と共に小さく疼くような痛みを感じる。



「……煽んなって。俺、もう限界なんだけど」



そう言ってその場所から視線をあげた琉生の瞳とぶつかったけれど、下から見られているからか、上目遣いになっていて。


熱く艶やかな色気を伴っているような瞳に、どくんっと身体の奥が大きく疼く。



「わたしもっ……早くっ、琉生が欲しいっ!」



いつの間にか理性を失っていたわたしの言葉に、琉生もそれが崩れてしまったのか、強く唇を重ねてきてそのままわたしの片足を抱えあげる。


そして一気に貫いてきた琉生は欲望のままに強く激しく突いてくる。


けれど、そんな琉生の熱い想いを受け止めるようにわたしもそれに応えていた。
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