あの日ぼくらが信じた物
ぼくら家族はお言葉に甘えてみっちゃんちのテントにお邪魔したんだけど、元々4人用のテントに6人も入ったので、さながらおしくらまんじゅうの様相を呈していた。
「ほんとにどうもすみません」
「いえいえ、お互い様ですから」
テントの中はみっちゃんママの香水の匂いで一杯だったけど、ぼくは空気を読んでそれには触れないようにした。
「あきらくん。なんだか楽しいね」
「外は凄い風だよ。ワクワクしちゃうよね」
ぼくら子供はこういう台風とか大雪とか、大自然から提供されるイベントには興奮しちゃうんだ。
けれどぼくらの大黒柱ーズは「明日は朝が早いんだからおとなしく寝なさい」なんて、声を揃えてつれない事をおっしゃっている。
「ほんとにどうもすみません」
「いえいえ、お互い様ですから」
テントの中はみっちゃんママの香水の匂いで一杯だったけど、ぼくは空気を読んでそれには触れないようにした。
「あきらくん。なんだか楽しいね」
「外は凄い風だよ。ワクワクしちゃうよね」
ぼくら子供はこういう台風とか大雪とか、大自然から提供されるイベントには興奮しちゃうんだ。
けれどぼくらの大黒柱ーズは「明日は朝が早いんだからおとなしく寝なさい」なんて、声を揃えてつれない事をおっしゃっている。