あの日ぼくらが信じた物
 いや、そこだけは収まり切れずにぼくの意思とは関係なく、硬直させられてしまったんだ。



  クゥ……スゥ……



 程なくして寝息を立て始めたみっちゃんとは相反して、超絶興奮状態に陥っていたぼくはそのまままんじりともせずに朝を迎えていた。



そしていつもの神社───────



「み、みっちゃん」


 頬を紅く染め、恥ずかしそうに打ち震えているみっちゃんにぼくは、思い切って聞いてみた。


「む、胸ってこんなに固いもんだったの?」


「え?」


 暫く呆気に取られてぼくの方を見返していたみっちゃんは「フフフッ」と楽しそうに溢した。


「そんな訳無いじゃない。あきらくんてほんと上手ねっ!」


 みっちゃんは両手を縛られたみたいに背中に回すと、ゴソゴソとそこをまさぐっている。


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