あの日ぼくらが信じた物
ぼくらは川田さんの家でみっちゃんをウェディングドレスに包んだ。支度を待つ新郎の気持ちにはなれなかったけど、そんなのは構わない。美しいみっちゃんはまるで映画から飛び出して来た人のように辺りの空気を一変させたから。
「お花が咲いたみたいよ? 綺麗過ぎるわ、みっつん……」
川田さんはまるで新婦の母みたいにみっちゃんの頭を優しく撫で、ハンカチで目頭を押さえていた。
「有り難う久美ちゃん。あきらくん、私どう?」
振り返ったみっちゃんがぼくに訪ねる。川田さん家の暗い部屋で輝く彼女はそう……。
「フェルメールの絵だ。みっちゃん! 綺麗だ。綺麗だよ! ぼくの花嫁さん」
そしてぼくらは川田さんにお礼を言って、アイスランドへ跳んだんだ。
「お花が咲いたみたいよ? 綺麗過ぎるわ、みっつん……」
川田さんはまるで新婦の母みたいにみっちゃんの頭を優しく撫で、ハンカチで目頭を押さえていた。
「有り難う久美ちゃん。あきらくん、私どう?」
振り返ったみっちゃんがぼくに訪ねる。川田さん家の暗い部屋で輝く彼女はそう……。
「フェルメールの絵だ。みっちゃん! 綺麗だ。綺麗だよ! ぼくの花嫁さん」
そしてぼくらは川田さんにお礼を言って、アイスランドへ跳んだんだ。