あの日ぼくらが信じた物
「あきらくんのバカ、エッチ! そんな訳無いでしょ、先に入って来て!」


 手際よく給湯器の操作をしながらみっちゃんが言う。そして、彼女から背中を押されてぼくはシャワー室に入った。

そこはサウナとジャグジーが併設されている豪華な物だ。


「凄いや! こんなの見たこと無いよ」

「あきらくん、良く洗うのよ。臭いのは嫌だからねっ」


 みっちゃんはまた姉さんみたいにぼくを促す。臭いのはイヤって、オチンチンのことか?

 ぼくはシャワーを浴びながら思いを巡らせる。

ぼくがオチンチンを綺麗に洗うとなると、みっちゃんも当然あの部分を念入りに洗うんだ。



  ムクッ



 あの部分! いったいどうなってるんだ? 想像も出来ない神秘で神聖な場所。



  ムクムクッ


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