あの日ぼくらが信じた物
 神聖な場所とか言っといて、でもぼくはカチコチになってしまった。だってこれからぼくらが迎えるのは『結婚初夜』で、それは紛れもなくぼくとみっちゃんが……む、結ばれる瞬間なんだ!



  ピキピキィィィン



 シャワーの飛沫が勢い良く当たる刺激も加わって、ぼくのオチンチンは天に向かってそそり勃っていた。

 すると……。



  ムキ ムキ ズルベロンッ「アイダダダダダッ!!」


 長年ぼくのオチンチンを頭までスッポリと覆っていた包皮が、激痛と共にツルンと呆気なく剥けたんだ。


「うわっ、なんだっ?」

「どうしたのぉ? あきらくん」


 そんなこと聞かれても答えられっこない。ぼくは「別にどうもしないよ」と平静を装って返していた。

その突然現れた剥き身のオチンチンはとても敏感で、石鹸を付けて積年の垢を落とそうとひと撫でしただけでも腰が引けてしまう程だった。


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