あの日ぼくらが信じた物
病院から家に帰り、放心状態のままタオルケットにくるまった。その閉鎖された空間でぼくは、自分が生きていることさえ実感出来ずにいた。
さっきまでみっちゃんと吸っていた空気を、今はぼくだけが吸っている。
さっきまで握り返してくれていた手は、もう冷たくなって動かない。
さっきまで信じていたみっちゃんとの明日は、未来永劫に閉ざされた。
あんなに心配してくれていた川田さんにも、再会を誓った中山さんにも、もう2度と会うことは無いだろう。
だってこの石が再び輝くことは、もう無いのだから。
「でもみっちゃん。みっちゃんはぼくの中で生きているよ?
いやそれだけじゃない! みっちゃんと知り合った人全員の中に、綺麗で聡明で優しい鈴木光代は、永遠に生き続ける!」
さっきまでみっちゃんと吸っていた空気を、今はぼくだけが吸っている。
さっきまで握り返してくれていた手は、もう冷たくなって動かない。
さっきまで信じていたみっちゃんとの明日は、未来永劫に閉ざされた。
あんなに心配してくれていた川田さんにも、再会を誓った中山さんにも、もう2度と会うことは無いだろう。
だってこの石が再び輝くことは、もう無いのだから。
「でもみっちゃん。みっちゃんはぼくの中で生きているよ?
いやそれだけじゃない! みっちゃんと知り合った人全員の中に、綺麗で聡明で優しい鈴木光代は、永遠に生き続ける!」