お姫様は月に恋をする

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ここは、シュガー邸の寝室の1つ
1人娘のノアール・シュガーが自室として使っている部屋だ。

部屋には白い小さな2人掛けのソファーと机、木製のドレッサーその横には大きなクローゼット、シンプルで生活感のない部屋だ。

2つある扉の1つは廊下に出るドアとバスルームに続くドアだろう。

どの家具より大きい天蓋付きのベットでシーツが動く。

「んっ・・・ふぁぁあ」

眠そうにアクビをして両手を大きく上げて背伸びをした小柄な少女は、この部屋の主ノアール・シュガー
腰の辺りまで延びた、細く綺麗な黄金色の髪を束ねながらベットの傍に腰掛けた。





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