お姫様は月に恋をする
決意と嘘

4


薄暗い森の中、昼間だと言うのにランプを持って歩かなければ泥濘に足が取られそうだ。

辺りには獣達が、森に入る物を見つめている。

「フルール、おかえり」

重く低い声が響き渡った。

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