お姫様は月に恋をする
その声を聞き、執事が立ち止まり少女の方に戻ってきた。
「フルールっ」
フルールが私を殺そうとしたのは何かの間違えでやっぱり私の味方なんだと一瞬思い、パッと顔おを近付けた少女に執事は。
パーン
頬を打った
あまりの痛みに一瞬視界が真っ白になった
星が飛んだとはこう言う意味なんだろう。
だんだん視界が開けて来て、赤くなった頬を小さな手で覆った。
「うっわ、ぶちやがったこえぇ〜」
13番がイヒヒッと笑った
「弱い蛆虫が、貴女は蝶ではく蝿です、何も知らずにただのうのうと生き貴族と言う名に寄生した蝿です」
ノアールが何を言ってるか解らない。
ノアールと出会って暮らした8年間、楽しかった勉強は嫌だったけどノアールが教えてくれたか頑張った。
「10年前、貴女の父君は私の父に冤罪をかけ処刑した、美しかった母は売春小屋に売り、3歳だった妹は変態貴族に売った、母も妹も10日以内で死んだと聞いたよ」
「イヒヒッ、えっぐい話〜どうよ?お姫様?そんでフルールは男色家の貴族に売られたって訳だよ〜」