無題
俺は森に着くと、俺は自殺を試みた。

見える範囲に生えていた、一番高い木のてっぺんに登る。

ここから飛び降りれば流石に死ぬだろう。

俺は俺の過去を思い出した。

決して幸せではない。

でも、不幸せでもない。

俺はただ誘拐されただけであり、普通の男子だった。

楽しいことも勿論たくさんあったのだ。

俺は本当の両親、それと父さんのことを思い出して、飛び降りた。
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