無題
4
僕は周りを見渡した。

近くには森があるらしい。

僕はひたすらに歩いた。

僕はなんだか生きたくなかった。

なんとなくそんな気がしていたから、僕はリュックに縄を入れてきた。

僕は森で首を吊るのだ。

森に着く頃にはきっと真っ暗になっているだろう。

太陽が僕の右手から沈んで行く。

ということは僕は南に進んでいるのだろう。

そんなどうでもいいことを考えていた。
< 17 / 19 >

この作品をシェア

pagetop