SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし
〜序章〜


————遠い遠い、遥か昔……



都の空を巨大な星が、雷のような轟き音を立てて東から西へ流れた。

唐から帰国した学僧が言った。


「あれは流星ではない。【天狗】である」


星はそののち、八つに分かれ、各地へ飛んだ……


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