SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし
子供たちがベッドに縛りつけられている。
少女も、周りの子供も、細い体にはいくつもの点滴のチューブが突き刺さっている。
"カタカタ……ガタンッ"
左から音がする。
よだれを垂らし、ビクン! ビクン! と激しく痙攣する子供。その手は宙をかきむしる……
"……ウウッ……ウ……"
右からかすかなうめき声。
その子の皮膚はただれて白い糸を引いている。
そのうち“ベチョッ” と肉が落ちた……
そして視線は目の前の子供。
焦点が定まっていないその子は、錯乱して、自分の指を食いちぎっている。
“ブチッ、二チャッ” という生々しい音を立てながら……
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