SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「 恥ずかしいのはどっちだよ 」


——ブワ!


風がお姉ちゃんを持ち上げて、


——ビタンッ!


天井にはりつけにされる。


「グフ! グフフフフ! 」


"ビュオオオオーーン!"


V字の刃が集まって大きな刃に姿を変えた。



( やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてっ……!! )



「……い゛いぃぃっっ……」


顔を歪めるお姉ちゃんに


————ザシュッッ!!


刃が深く、突き刺さった……


「「「「————ッ!!」」」」


目をそらすことも許されない。


( あっ、あっ、 ……ああっ!!)


"……ズルッ……ドチャッ!!"


あたしの前に、


下半身が落ちてきた……



((( ……う、うううっ…… ! )))


みんなが一部始終を目撃した。



"……ピチャン、ピチャン、ピチャン、ピチャン、ピチャ……ピチャン……"


天井に残された上半身。


その切り口からは絶え間なく


お姉ちゃんの血が降ってきた……

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