SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



————パアアアア……カッ!!


白い閃光が走り、あたしは思わず目を閉じる。


……!


目を開けると、そこにはもとの穏やかな風景が広がっていた。



「……レムリアが、答えた…… 」

《……ふむ…… 》

《……………… 》

《……レムリアが……》

《 これも導きか……》


七色の光たちがあたしを取り囲み、ぐるぐるとなにやら回り出す。


「 こいつ、なんかオレと似てるのかもな。だからレムリアが引き合わせたのかもしれねえ 」


……?

先ほどから信じられない事が続く

目まぐるしい状況に、ついていくのがやっとだ。



《 娘よ、》


七色の光たちがあたしに言う。


《 レムリアはどんな事があっても人間を見捨てたりはしないのだよ。たとえ間違った道へ進もうと、辛抱強く見守り、導くのだ 》
< 31 / 795 >

この作品をシェア

pagetop