SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし
……レムリア……
さっきの光の龍がそうなのだろう。
《 娘よ。レムリアはそなたに、小さな事から始めよと言っておる。周りの者の為に力を尽くし生きるのだ。それが後に我々の大義にも繋がると。どういう意味かは分からぬがな…… 》
「……小さな、事から……」
《 少なからず、伯耆坊のしるしを得たのだ。何らかの力は使えるのだろう 》
「……し、るし……」
《 そなただからこそ、出来る何かがあるやも知れん。我々はそれぞれの場所でそれを見届ける事にしよう…… 》
七色の光たちはスーッと高く上に昇ると、
——シュンッ!!
あっという間にばらばらに飛んでいってしまった。