SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし

最後の闘い

神と闘う因縁のバトル

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「——！」


あたしは言葉を失った。

扉を開けると、そこにD.S.Pの建物はなく、風と音が擦り抜ける外へと出てしまう。

あったはずの建物は破壊され、砕けたコンクリートの残骸や瓦礫が吹き溜まりのように所々で山となり、絶えず舞い上がる土ぼこりが視界を悪くさせていた。


……どうして、 こんな……


焼け焦げた臭いにむせ返りながら、あたしは奥へ進んで行く……


——えっ……


奇妙な光景が目に飛び込んできた。

大きなドーム状のものがいくつか地面を覆っている。

半透明のその中では、それぞれ別の世界が展開していた。


木々が生い茂るジャングル、

砂漠が広がる灼熱の大地、

高いビルが建ち並ぶ街の景色、

真っ暗なだけの空間、

そして、あらゆる電子機器に囲まれた機械だらけの工学世界……