ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

「それなのにご褒美とか生意気だよね、分かってるよ、うん!」



…レトにでもと言われた瞬間、恥ずかしいのと悲しくなって早口でそう言った。





「違うよ、結愛ちゃん!!…はぁ。結愛ちゃんはさぁ、もう少し僕のこと見てよ?僕が結愛ちゃんにそんなこというはずないでしょ?」




今までで、1番怖い顔をしたレト。





「えっあっ…す、すすすみません…」




「僕が好きな人対して怒ると思う?」




「いえ…思いません。」




「僕が好きな人に向けてそんな冷たいこと言えると思う?」




「いえ…思いません。」

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