ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「うん、そうそう。アドバイスを貰えたらなと思ってね。」
「それってどんな人?」
「え?」
「女の子?…人間の友達がいたの?」
「あー…いや、人間…まあ…うーん…。」
なんで口を濁すの。
「なんで、ちゃんと教えてくれないの?」
「いや、その…同じ狼の友達というか…。」
「で?女の子?」
「…結愛ちゃん、女の子って言ったら怒りそうだなぁ……。」
「それは心の声?」
「っえ?声に……?」
「出てたけど?…それで結局女の子なの?」
「う、うん。その、実は…友達っていうか……いとこで…。」
「…ふーん。隠さないでそう言えばよかったのに、なんで友達なんて言うの?」
なんだ…女の子で仲良しなのはわたしだけじゃないんだ。
「ご、ごめん…。」