ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「いとこと仲良しなんだね。」
「いや、仲がいいというか…そんなことより夕ご飯できたよ!た、食べて?」
「話そらそうとしてる。あぁそうだよね、わたしとそのいとことじゃ一緒にいた時間が違うもんね、わたしに言えない秘密とか1つや2つくらいあるもんね。」
レトには私だけかと思ってたのに…いとこの女の子に嫉妬して、八つ当たりしかできない。
「え…ど、どうしたの?何が気になるの?」
「…いいよもう。作ってくれてありがと、いただきます。」
「結愛ちゃん、僕のいとこのことが気になるんだよね…?でも話したら結愛ちゃんもっと不機嫌になりそう…。」
「…不機嫌になんてなんないもん。」
「う…それは聞きたいってことだよね。」
それからあまりレトは話す気がしないといった感じだったけど、いとことの話をしはじめてくれたのだった。