ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

「テレビでやっててね、ヒーローでね、かっこよくてね、トマトンファイヤーで悪い人をやっつけるの!」



ヒーロー……か。



「じゃあ僕にとって、きみはトマトンジャーだ……さっき、助けてくれた時ほんとにヒーローみたいだったよ?すごくかっこよかった!」



そういうと、ものすごく嬉しそうな顔になった。



「ほんとっ!!?まあね!わたし強いもんっ!……キミはわたしが初めて助けてあげた人だよ!よかったね!嬉しいでしょ!」



「ふふふ…うん!すごく嬉しい!」



僕の言葉でこんなに嬉しがってくれるなんて。



「よし。初めて助けてあげた人だから、特別にわたしの『友達』にしてあげる!」



と……と、友達………。



「と、友達って僕とキミが!?いいの…?僕でいいの!?」


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