ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

「まだおやつまで時間あるから、もう少し遊ぼ!レトこっちきて!」



ゆあが僕の名前を呼ぶ。



名前を呼ばれるのってこんなに嬉しかったっけ…。



人間とは全然違う名前で、少し前までは嫌いだった気がする。



それなのに、ゆあに呼ばれるとトクントクンと胸が鳴る。



「ブランコに乗ろ!どっちが高くまでこげるか勝負ね!!」



そう言ってゆあが僕の手を引っ張る。




「あ、乗り方知らないんだ……ごめ…」



「じゃあ2人こぎしよう!!はいっ座って?」



ゆあは僕といる1時間は、いつなにをしてても楽しそうにしてくれる。



いつも笑ってくれる。

< 13 / 387 >

この作品をシェア

pagetop