ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「…ゆ……ちゃん?」
初めて会ったあの時、もっと仲良くしてればよかった。
「…る?…ちゃん!」
っていうか、わたし長風呂しすぎたかな。
そろそろ………。
「結愛ちゃん入るよ!?大丈夫…。」
「……………。」
「っうわあああ!!っごご、ごめんなさい、ごめんなさい!」
お風呂から出ようと立ち上がったと同時に、扉が開くとその先にはレトがいた。
思いっきり扉を閉められ、ゴンっとレトがなにかに当たったであろう鈍い音が聞こえた。
いや、なんでレトのほうが焦ってんの?