ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

「僕……ゆあのことが好き。結婚したい。」



「…え?」



「でも僕、今のままだと1時間だけしかゆあと一緒にいれない。」


「うん……そういえば、どうして1時間なの?」



「力が弱いから…かな?」



「そっか…でも、わたし1時間でもいいよ。毎日会えれば時間なんて関係ないもん!」



「ゆあにただの狼になった姿を見られたくない。…強くなれば、ずっと人間の姿でいれるって聞いたことあるんだ。だから、ずっとゆあのそばにいれるようになったらまた会いに来ていい?それまで必死に強くなるために頑張るから…。」



「…それはいつになるの?これからずっと会えないってこと?」



ゆあが悲しそうな顔をする。

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