ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
結愛ちゃんが僕に倒れ込み…その瞬間、僕の唇が結愛ちゃんに触れた。
やばい…お、落ち着け自分!!
耳も尻尾も出るな…。
「…っご、ごめん!!」
一生懸命に冷静を取り繕う。
「もう結愛ちゃん、大胆すぎない?」
「はぁ?レトがいけないんだから!」
「な…今はさすがに結愛ちゃんが気をつけないからじゃん。」
2人で言い合うと、目があった。
「「…あはははっ!!」」
「くふふ…レトってほんとバカ〜。」
「えー、結愛ちゃんも僕に負けてないよ。」
あぁ、久しぶりに結愛ちゃんと話せて楽しい。
「ね、ねぇ…。」
結愛ちゃんが少し改まった顔をする。
「…レトのこと好きにならないって約束する、だから…。」