ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「どうせ誰かに言われて来たんでしょ、僕のせいにしていいから帰ってよ!」
「違うもん…レトに会いたくて…!ねえ、結愛ちゃん、レトから話しは聞いてるの。サミも協力するから一緒にいさせてくれない?」
「いい加減にしなよ!そんなの結愛に迷惑だよ。」
「ねえ…結愛ちゃん、ダメっ?」
「えっ…あ、えっと……。」
どうしよう…そう思っているときだった。
「っ…!……くっう…。」
繋がっていた手が離れて、レトが苦しそうにしゃがみこんだ。
「「レトっっっ!?」」
ど、ど…どうしたの!?
呼吸がすごく荒くて、辛そう。
一体どうしたの……?