ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
男に免疫がないわたしの心臓は、もちろんこのイケメンにドキドキとうるさいくらいに響く。
でも、それ以上にこの人の鼓動の方が早い。
どうして、そんなに…ただわたしが助けただけなんでしょ?
どうして、わたしもこの温もりを心地よく感じてしまっているの?
この温もりが、わたしをおかしくさせる。
「…わたし、ピアスが誰からいつ貰ったのか分からない…けど、誰かから貰ったってことは覚えてる…。」
こんなこと言うつもりなかったのに…。