ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
#結愛side
「あんた、なんて顔してんの…。」
「…っ…あれ、レト…!?」
「…!?…あぁ大丈夫、寝ているだけ。」
…なんだ、良かった。
気づいたらレトが動かなくなったから…。
「レトに飲ませた薬ね、副作用ですっごく眠くなるの。だけど、飲まなきゃ苦しさを止めることができない。」
さっきレトから聞いた話は、まるで信じられないような内容だったけど…今起きていることとなにも矛盾しない。
「あんたの顔見たらわかるけどさあ、あんたには今のレトを救うことはできないわ。」
……だから、サミちゃんが言いたいことがわかる。
「わたしがこの後、なにを言いたいのかわかるわよね?」
「だけどっわたしはレトが…「言わなくていい。分からないなら教えてあげる……あんたがレトを好きっていうのは許されないの!」
「それは理解してるよ、だけど分かっててもレトのそばに居たいって思っちゃうの…。」
「わたしはレトを好きでいいと決められてるし、許されてるの。だって、第3成長がきたから。正式にわたしはレトと結婚できるのよ。」