ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
ポロポロと涙を流しながら話すサミちゃん。
「レトがあんたと約束した数日後、あんたからレトの記憶を奪った。そうしたら、いつか人間の姿をコントロールできるようになったレトが会いに行っても、あんたの記憶がなければレトは戻ってきてくれるはずだったから…ひっく…お願い…レトには言わないで……嫌われたくないっ…。」
「…じゃあ、小さい時の記憶をわたしに返してくれるならいいよ。」
「っわかった…ぐすっ…眠りについてもらわないと戻せない…。」
「わかった……眠ればいいのね?」
そうして、わたしはソファに寝転んだ。
今日はたくさんの出来事があって、疲れていたのかすぐ眠りについたーーーーー…。