ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「レトのをみて料理の勉強にもなるし?」
「結愛ちゃん…ありがとう、最後にとてもいい思い出になる。」
…ううん、今日を最後にはしたくないの。
「れ、レト…あの…。」
「ん?」
「その…えっと…。」
相槌を打ちながら、わたしが発する言葉を待っている。
「今日、レトに伝えたいことがあって……帰ってきたら2人だけで話せたり…できるかな。」
「うん、そうしたら僕が結愛ちゃんを迎えに…あ、でも先輩が送ってくれるか…。」
そっか、そうすればレトと2人になれる。
「レトが来てくれるなら、先輩には説明するけど…でも、体調が…。」
「僕は大丈夫だよ!じゃあ遠慮なく今日はお迎えに行かせてもらっちゃおうかな。」
それから一緒に朝ごはんを作って、サミちゃんはまだ眠てる。
そろそろ家を出る時間。
「じゃあわたしは行ってくるね。昨日待ち合わせた場所でよろしくね。」
「あっ…やっぱり、僕も途中まで一緒にいいかな?」