ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「もう…置いていかないでよ。」
手首をパシッと掴まれて、少し不機嫌に言う。
一気に可愛いレトから、クールなレトに。
ーー…それから、少し話している間にレトがバイトしているお店についた。
あれ、お店はまだ開かないはずだけど……こんなに並んでる人がいるのはなぜ?
「「きゃーレトくん!!」」
「「よかったあ、今日はシフト入ってる日だったー!!」」
「「おはよう、レトくんっ!」」
「おはよう、ございます…。」
ボソリとレトが返答した。
やっぱり、レトみたいな店員さんが働いてたらこうなるか…。
でも、こんなまさかここまでとは…。
レトからおはようと言われた女の子たちはきゃあきゃあしてる。
「ん?あれっ?レトくん!どうしたの、今日シフトは入ってないけど…?」