ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

その視線に耐えきれず、逃げるように早歩きでお店が見えなくなる曲がり角に着いた。



…っ。




振り向くと、レトが笑顔で手を大きく振っていた。




なんて幸せ者なの…わたし。




レトに小さく手を振り返してから、駅に向かっていく。




…やばいやばい。余裕を持って着くはずが約束の時間ぴったりに到着。




「あっ志内さん!」




「せ、先輩…お待たせしてすみません!!」

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