ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
レトと約束した時間に駅に戻ってきた。
先輩に、言わなきゃ…。
「あのっ海せんぱ…「志内さん、もう少し付き合ってくれない?」
「えっ?」
「ダメかな?」
「い、いえ!大丈夫、です…。」
「ありがとう、じゃあ…あそこのカフェに。」
カフェに入って、先輩が飲み物をスマートに頼んでいる。
「ごめんね、時間引き伸ばしちゃって。」
「あ、いえ!大丈夫ですよ!」
なんて。
心の中ではレトのことばかり考えている。