ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

「すみません…。」



「でも僕はそう言われた今も、志内さんのこと、好きだよ。」




………。



えっ?



なんて……?




「えっ…え!?ど、どういうことですか!?」

 

「志内さんって嘘つけないよね。僕をよく思ってくれてるのも気づいちゃうくらい、言葉も態度も全部正直で。」




「っ…。」




「いつも元気でよく笑ってるのに、最近は悩みがあるようで元気がなくて。お兄さんのことだよね?送り迎えがなくなったぐらいから急に様子が変わったから。」




うそ…全部見抜かれてる?




「ごめんね、僕の気持ちを伝えても困らせるのは分かってるんだけど…我慢できなくて。いとこ同士なんだよね、色々難しいかもしれない。だから、もし僕でもいいって思うときがきたらでいいから僕と一緒にいてくれないかな…?」




「そんな!!それは…!!」
< 263 / 387 >

この作品をシェア

pagetop