ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
そんな身勝手な選択肢を与えられてはいけない…。
先輩にはレトがいとこだという嘘も最初からついている、そんなわたしが…。
「ごめんなさい、先輩に待っててもらうことはできないです。」
「いや、やだ。」
「へっ?」
「分かってるけど…1度でも好きになってくれてたんだから、期待しちゃう。」
「いやっ、でも!!「あ、暗いし…今日はそろそろ帰ろうか?」
「いや…あの、わたしまだ……!」
「あ、志内さんのこと家まで送っても平気?」
「あ、今日はレトがきてるんです…。」
いや、まってまって?
全然スッキリしないよ。