ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「じゃあ、志内さん気をつけてね。」
「あっ先輩…!!」
どうしよ…行っちゃったよ…。
「もぉ〜どこ行っちゃったの?」
「さっきのイケメン、1人だったしイケるよね!?」
「声かけただけなのにね〜?」
すれ違った女の子たちがそう言った。
…ん?
はっ!絶対レトのことだ!!
急いで約束した場所に向かうけど、レトの姿はない。
わたしが遅れたせいだ…どこか人目のつかないところにいるのかな。
レト、具合良くないのにどうしよう…。
レトのことだから帰ってないとは思うんだけど…。