ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

それから、周辺を走って探すけど見つからない。




レト、大丈夫かな?




「……っ…。」




レトが苦しんでたらどうしよう…走りながらぽろぽろ涙が落ちてくる。




「……レトっ……ひゃ!?」




路地裏の方に手を引かれ、そこにはレトがいた。




「…っえ!?な、なんで泣いてるの?」




「レトが…いなくて、心配でっ…。」




「わ…ご、ごめんね、約束のところにいたんだけど、女の人に囲まれて…待ち合わせ場所見えるから結愛ちゃんがきたら気づけると思ったんだけど…人が多くて今やっと見つけられたところだったんだ、本当ごめんね?」




「ちがっ…わたしが、っひっく…遅れてきたから悪いの…ごめんなさいぃ…っ!」




「大丈夫だよ〜、そんなに遅れてないから!ね?今のところ体も平気!心配かけて僕の方がごめんねだよ。」



そんなにって…30分以上も遅れてるのに。
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