ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「結愛…。」
悲しそうな顔をしながらわたしから離れた。
こんなことレトに言うのは間違ってるのは分かる…けど…悔しいんだもん。
「ひどい人ね、あんたって。」
「っサミちゃん!?聞いて…。」
いつの間にかサミちゃんが近くに立っていた。
「レトのこと知りたいくせに、少しでも嫌なことを知ったらひどい言葉投げつけて。」
「……っ。」
サミちゃんが言ったことはなに一つ間違ってない。
「サミ、違うよ。僕だって結愛と同じ立場だったら、結愛と同じ気持ちになってると思う。」