ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「…サミ、次にまた結愛を傷つけるようなことをしたら絶対許さないよ。」
サミちゃんの手が伸びてきて叩かれると思ったら、レトに引っ張られベッドに倒れ込む。
「…レトのばかっ!…わたしももう寝るっ!」
ソファに縮こまって、背を向けるサミちゃん。
「はぁ〜結愛、あったかい。」
「そ、そう?そ、それならよかった。」
こんな体制で耳元でそんなセリフを言われたら余計に熱くなるよ!
それから、少しして規則的な寝息が聞こえてきた。
「レトにはわたしがいるよ。頑張ろうね。」
そう言って、ふわふわのレトの髪の毛を撫でた。