ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「レト…大丈夫?」
気づいたら結愛が僕の顔を覗き込んでいる。
どくんっ。
ふとした時にこんな可愛い顔で上目遣いはダメだよ…!
大きな瞳に吸い込まれそう。
「うん…少し嫌な気分になったんだけど、でも上目遣いで僕のことを誘ってる結愛をみたら元気出てきたかも。」
「っさ、誘ってないからっ!」
「わかって…るよ…素直で、いい子だもんね。」
「っひゃ!?」
あれ、なんか頭がぼーっとしてきた。
「ん…ちょっと、こらっ…!」
結愛が可愛いすぎるせい?
それとも、もしかして…。
「っう……。」
そう考えた瞬間、ドクンとなにかが流れたようなものを感じたのを最後に、記憶が途切れた。