ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
#結愛side
「ちょっと!?レト、なにして…!」
元気がなさそうなレトを励ますつもりでいたら…。
いつの間にかレトに両手を頭の上で持ち上げられ、わたしの首筋に顔を埋めてるレト。
「すっごいいい匂いする。僕に触られるの気持ちいいんだね。」
「ど、どうしたの急に?やめてよ…。」
抵抗しようと力を入れるけどビクともしない。
「あはっ、そんな顔してよく言う。僕にこんなに反応してるのに……ねえ、食べさせて。」
…いつもと違う…なにか変。
「やめっ…ッ痛いっ!」
「ちょっ!?あんたどいてっ!!」
サミちゃんが助けてくれて、なんとか抜け出せた。
「っお前、僕の邪魔したな…。」
どうしたの、そんな言葉使って…。
「レトは、いま力をコントロールできてない!その証拠にあんた、首にやられてるよ、血管まで噛まれてる!」