ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

「うん、いや。」



「っ…う、ん…そうだ…「そうやってレトがわたしのこと分かったふりしてるのが!」





「えっ…?」





「そりゃ…びっくりしたけど。元々レトって変わってるし、わたしはそんなレトを好きになったんだもん。」




「ゆ、結愛ぁぁ…。」




レトがまたポロポロと涙を流す。




「いいの…?僕…結愛のこと、傷つけたんだよ…?また同じことしちゃうかもしれないんだよっ…?」
 



「気にしないよ。わたしはレトと離れるほうが嫌なの。」




「かっこよすぎるよっ…ありがとう、結愛。そばにいていいの?」




「うん…一緒にいて?」




「ありがと…本当にありがとう…。あ、ごめんね、ここ治そうか。」




「っん…。」




血が出ていた首元をペロッと舐められ、レトと目が合う。





「「……。」」




えっ…キ、キスする感じ?





「れ、レト……っ。」





「なにしてんの!わたしいるんだけど!!」





うわあっ!

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