ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「わたしがいるところで、絶対なにもさせないんだから!」
レトが少しムッとしながらサミちゃんを見る。
「少しくらいいいでしょ…。」
「ぜーったいにイヤ!ほらっ…クラウンの紋章まで出ちゃったんだから、これからはベッドで安静にしておくこと!あと毎日薬は飲んでもらうからね。ほらっ横になって!」
「はいはい……。あぁサミも腕と足、貸して。」
そ、そっか…そうだよね…サミちゃんのも治してあげなきゃ…。
わたしだけにしてほしいけど、仕方ない。
「え、いいのっ?」
「今回はね。その代わり今度僕と結愛がいい雰囲気でも邪魔しないこと。」
「なにそれ!?…っん……っちょ、レト!わたしいいよって言ってないからね!?」