ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「んー確かに建物が立派だから、まさか僕がここにいるなんて思わないよね。」
いやなにをおっしゃる?めちゃくちゃ似合ってますけど!
お城をバックでこのレトのビジュアル…最高の組み合わせでしょうよ!
ぼーっとこの最高の景色に見惚れていると…。
「…レト様!?おかえりなさいませ!お戻りになられたんですね!あっお隣の方は結愛さまですね、初めまして!」
気がつくと、目の前には人間の姿だけど耳と尻尾があるパターンのとそのままの狼の姿の方たちがいて、人間の姿の女性があいさつしてくれた。
「わっ、はっはじめまして…!」
そっか、王子様だからメイドさんと執事みたいな感じで使える人がいるんだね。
2、30人はいるよね、すごいなぁ…こんなにたくさん…。
あ、正確には人じゃないか…。まあそれはどうでもいいね。
「ただいま、みんな久しぶりだね。あっ結愛に紹介するね、ここにいるのは王族の使いたちで見ての通り、人間の姿になれるような狼も、そのままの姿の狼もいるんだ。」
「すごいね、本当…こんなにたくさん…。」
狼って見た目は怖いイメージだったけど…そんなことなくて、レトを見て尻尾をぶんぶん降っていたり、耳を下げて全力でレトとの再会を喜んでいるのがわかりやすくて、みんな可愛い。
「レト様から結愛様のお話は聞いておりますので存じていましたが…本当に大変可愛らしいですね。今みたいにレト様もずっと笑顔でいられるわけです…ああっこんなところで立ち話を…申し訳ありません!レト様、王様と王妃様が王室でレト様のお戻りを聞いてお待ちしているはずです!」