ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「結愛ちゃんがまさか、こっちに来ちゃうなんて!びっくりしたわぁ。うふふ。本当、とっても可愛い!さっきね、結愛ちゃんも一緒にいると聞いたから、わたしたちレトみたいにずっと人間格好でいられるわけじゃないんだけど、人間の姿の方が親近感を持ってもらえるかと思って変身しておいたのよ〜!」
「こんにちは、結愛ちゃん。こっちに来てもらったからには我々も協力させてもらうから、少しは結愛ちゃんも身体を休めてね。」
わああ…レトのお母さん、お父さんすっごく優しい。
やっぱりレトと話し方も似てる。
「あっ…は、はいっ!ありがとうございます、よっ、よろしくおねがいします!気にかけてもらえて嬉しいです!」
「それでは、僕は結愛を部屋へ案内してしてもいいですか?客間を1つ借りてもかまいませんよね?」
「「…えっ?」」
えっ?
レトのお母さんとお父さんがびっくりしているけど…何?
「ちょっとレト〜、何言ってるのぉ。レトの部屋で構わないじゃないっ。」
「「…ッええっ!?」」
今度はわたしとレトが同時に驚きの声をあげた。
「ぼっ、僕と結愛が同じ部屋ですか!?」
「あはははっレトは相変わらずだなあ。顔を赤く染めてそんなに恥ずかしがって。」
「結愛ちゃんのところでも同じ部屋で過ごしていたんでしょ?いまさら部屋を別々にする必要はないじゃない。」