ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

「っっ!!」



よし、無事着地〜。



「あは、怖かった?」




「すごい着地上手…。ていうか、こんな高いところから飛べるならジェットコースターも大丈夫なはずじゃない?」




「ジェットコースターは全然違うよ!終わりが見えないし、どこにいくのかわかんないし、くねくねしてるし!」



「ぷっ…必死!今のまたやりたいな〜!少し怖かったけど、面白かった〜!」




「あははっさすが結愛。」



それから、庭園の花を見て回る。



お花と結愛のコラボは最高だね。可愛いしかない。



「結愛、そういえばお腹空いてない?」



「あぁ…そういえば。でもわたしのご飯って…。」



「父さんも母さんも人間食の方が好きだから、毎日使いが調理したのを食べてるよ。」




パチンっと指を鳴らす。




少しくさい仕草だけど…これで使いがくる。




「レト様、お呼びですか?」




数秒して使いが到着。結愛は驚きの表情をしている。




「うん。サミになにか食事を用意してくれる?庭園のベンチで待っているからそこに用意してほしいな。」




「かしこまりました、すぐにお待ちします。」




「すごいね…一瞬で来て、すぐいなくなった。」



「そうだね、なにせ僕たち動物だからね…身体機能は人間と比べるとみんないいよ。」



「人間より全然すごいじゃん!レトはもっと自信持ったほうがいいよ。」



はぁ、結愛…好き。



そして庭園のテーブルに着いてまもなく、食事が届いた。



「口には合うと思うんだ。僕が料理教えてもらったのがここの調理者だから。」



「待って…こ、これがこの数分で?こんなたくさんの種類…コース料理じゃん!」



ふふ、可愛い。



テーブルに並ぶ料理をみて、目を輝かせてワクワクしてるのが伝わる。

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