ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
海先輩と一緒に下校して、家に帰ってぼーっとする。
毎日こんな繰り返しで、いまも夕ご飯を準備するのがおっくうでだらけている…このまま寝ようかな。
そんなだらしなく過ごしていたとき。
バタンと大きな音をたてて玄関が開いた。
「不用心…まさか空いてるなんて。壊す手間が省けてよかったけど。」
えっ…鍵閉め忘れてた?
てかなに…だれ……?
「久しぶりね……なにそのだらしない顔。」
「サミ…ちゃん…なんで?」
「こんなことアンタにいうなんて、すっごい嫌で悔しくてたまらない。けどもうレトが限界なの……っひく…レトを助けて…。」