ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

「何言って…そんな格好で出んの?」



頭にケモノ耳、後ろにしっぽなんかあって歩いてたら大騒ぎが起きるでしょ!?




「えっそんな格好…?服、可笑しい?」




「違うわ!!服は問題ないけど、その耳としっぽ!!」




「えっ?耳としっぽ?……なっ!!?うそ…出てるっ…!?」



レトがここまで慌ててるのを今日初めて見た。




手を頭の上にのせて、耳があるのを確認すると、かぁぁぁぁっと顔を赤くしてうずくまりながらごめん…と呟いた。



「え、そんな恥ずかしい?」




「ちゃんと人間の格好でいれれるのに……これ、興奮した時に出ちゃうから……うぅ…ごめん…」




このレトの発言のせいで、わたしも顔を赤くする。




布団にいた時からずっと興奮していたと暴露したね…。




「いま、直すから……んっ、ふぅ…。」

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